9月になり秋を迎えたので、写真を通して夏を祝いたいと思いました。コロナウイルスのため、日本からの観光客がしばらくの間来れなくなった今年の夏ではなくて、湖水地方、そして、カンブリア州でガイドの仕事をやり始めた去年の夏の好きな写真を選んで、インスタグラムで「夏シリーズ」としてアップしました。
まず、風が強かったシークレット・サウス・レイクランドのツアーの日に、シー・サイドの町、グレージからカートメル村に行く途中、ハムプスフェル山の登頂(220m)にあるハムプスフェル・ホスピスを囲っていた牛ちゃんを紹介します。そのあとに、美しいカートメル教会の墓場で出会ったゴシック趣味の羊も紹介させていただきます。
次は景色が優れているバタミアー湖です。2、3時間の散歩で楽に一周できるバタミアー湖がハイキングの好き好きにかかわらず、道に迷いやすい人(私を含めて)に完璧です。(笑)
次はダーウェントウォーター、そして、ダーウェントウォーターの周辺です。渋いニューランズ峠をはじめ、キャッスルリッグ・ストーン・サークル、アッシュネスブリッジ、そしてダーウェントウォーターの優れた景色が広がって見られるビュー・ポイントのサプライズビュー(割と単純の名前なんですが、ピッタリでしょう!)もあります。綺麗なところばかりです。
詩人であるワーズワースの足取りを辿り、ダブ・コテージからコフィン・トレイルを歩き、ライダルのライダル・マウントへ行くルートは誰でもお気に入りです。雨天のある日に撮影された写真ですが、コフィン・トレイルからの眺めは相変わらず美しかったです。早いスタートの一日がハウークスヘッドにあるワーズワースが幼い時に通っていたグラマースクールで始まりましたので、ふさわしい出発地だと勝手に満足しました。
ここで、改めてシークレット・サウス・レイクランドのツアーでケンダルからケント川に沿って海へ下り、湖水地方中部の大人気スポットから外れたカンブリア州にあるいくつか隠れた珠玉を紹介させていただきましょう。まず、世界中で最も古いレーベンス・ホール(Levens Hall)のトピアリーガーデンをたっぷり楽しみました。そして、日暮れに海岸にあるアーンサイドでの散歩が終わってから、ヴァイアダクトの景色を楽しみながら、フィッシュ・アンド・チップスをお美味しく食べました。(あんまりにも美味しかったため、写真の証拠が残らず!)
ノーサンブリア州へ遠出をした三日間のガイディング・コースのオーダーメイド・シークレット・レイクランドツアーもありました。ローマ人の歴史を辿りシルからホウスステッドまで歩くハドリアヌスの防壁(2世紀にハドリアヌスによって造られた古代のローマの壁)のハイキング・コースは何よりお勧めです。途中にあるケビン・コスナーのファン達に大人気のシカモアギャップ(シカモアの谷)も名所です。そこに唯一ある一本の大木(=シカモアの木)が有名で、一番よく写真に取られているそうです。
ほかのハイライトはアニック城でハリー・ポッターのホグワーツ探しに出かけたことです。そして、ホーリアイランドと呼ばれる、リンディスファーン島です。
夏の最後の言葉はイングランド北部のタインアンドウィア州のゲーツヘッドにある彫刻エンジェル・オブ・ザ・ノース(北の天使)に聞きましょう。高さ20メートル、両翼の幅が54メートルを誇る天使をモチーフとした鋼鉄製の彫刻が北イングランドの死にかけている産業の歴史を記念しながら、次世代のより輝く未来(つまり、情報の時代)を祝っています。2020年に、コロナにノックダウンされた私たちにとって、この作品に勝る、嘆き、 希望、復活、甦りの象徴はないと思います。